考え方を変えてポジティブに

クレームは貴重な意見であり財産なのです。

異なる意見を受け入れるメリット

人は一人ひとり考え方や価値観が異なるものです。日々の生活の中で、私たちはさまざまな意見を受けることになります。
しかし、意見の内容によっては、素直に受け入れられないこともあるでしょう。
特に、批判的な意見や自分の考えと異なる視点を提示された時、私たちは防御的になりがちです。
ですが、そんな意見を遮断せず、柔軟に受け入れて視界を広げることができれば、思わぬ形でポジティブな変化が訪れたりするものです。

意見を受け入れる第一歩は、相手の言葉に耳を傾けることです。そこで話を聞きながら、自分の感情や反応に気付くことが大切です。この時、その時点で反論を考えるのではなく、相手の言葉の意味を深く理解しようと努めることがポイントになります。この過程があることで、自分の考えに固執するのではなく、異なる視点から物事を見る余裕が生まれます。

次に、受け取った意見を自分の成長に結びつける方法を考えましょう。たとえば、批判的な意見を受けたら、それを自己改善のためのフィードバックと捉えることができます。
このように、否定的な意見さえもポジティブに捉え直すことで、自分の態度や行動を改善するきっかけとなるのです。

また、意見を受け入れることは、コミュニケーションの質を高めるのにもプラスに働きます。相手からの意見を真摯に受け止めることで、信頼関係が築かれ、より良いコミュニケーションが可能になります。
それを考えると、意見を受け入れてみることは、自身の可能性を広げるチャンスといえます。新たな視点を取り入れることで、思考が柔軟になり、これまでにないアイデアや解決策が見えてくることもあるのです。

意見があるなら聞こうじゃないか

会社を運営し、自社で製造・販売している商品や自社で展開しているサービスの評価が高まっていき、事業展開が進んで会社規模が大きくなれば、それに比例してクレームの数は増えてしまいます。
ユーザーが増えることで、提供している商品に対して様々な方向からの見解をする人の数が増えます。そうすることで、自社に対するマイナスの感情を抱く方も増えていくのは当然でしょう。

もしかすると、いわれのないクレームを投げかけてくるモンスタークレーマーの数が増えてしまう可能性もあります。クレーマーについて悩みを抱えている個人事業主の方は少なくありません。それに対しては、自社の知名度が上がってきた証拠としてポジティブに捉えるべきでしょう。
クレーマー被害が増えることは、事業展開をしていく上で当然ありうる現象ですから、前向きに捉えることでストレスを感じにくくなります。

クレーム被害にはパターンがあります。パターンがあるということは、解決策も検討しやすいということです。
そこで大切になってくるのが、同じ悩みを抱えている者同士で交流することです。経営者会議やビジネス関連パーティーに参加することで、企業にとってマイナスになっている要素に関する情報交換ができ、うまい解決策を引き出して共有することができます。

企業の運営に関して、トラブルが全くなく理想通りに経営を進められるということはほとんどあり得ません。トラブルに対する正しい処理法や解決策を多数ストックしておくことにより、適切な対応ができます。
そのため、クレーム被害そのものが企業にとっては財産になり、経営基盤を固める素材となりうる可能性を秘めているのです。
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